診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:30~12:30 | / | / | / | / | / | 〇 | 〇 |
14:00~18:30 | / | / | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ |
△:14:00~17:00 / 休診:月曜、火曜、祝日
患者さんからよくいただくご質問や疑問をまとめました。
◆歯科には医科同様、実にたくさんの診療科が存在します。しかし、大学の歯学部を卒業し、歯科医師国家試験に合格しただけでは、矯正歯科治療は行えません(法律上は違法ではありませんが・・・)。
◆矯正歯科の技術や知識の習得には、大学の歯学部卒業後(※)、歯学部矯正科にて、修練を積まなければならず、最低3~5年は必要です。
ひとりの歯科医師が、通常の一般歯科治療(虫歯・歯周病治療など)、口腔外科治療、そして矯正歯科治療などすべて分野を高得点でこなすということは非常に難しいことです。
すべてをこなせるブラックジャックのような歯科医師の方はいらっしゃるかもしれませんが、私には到底無理なことです。そして、大好きな矯正歯科一本で仕事をすることは自分にとって憧れでしたし、幸せなことなので、矯正歯科一本に絞って矯正歯科診療を行っております。
◆矯正歯科も他の医療分野と同様に日々進化しており、常に最新の技術、知識を入手し、優れた矯正材料・矯正歯科機器を導入していく必要があります。そのため、当院ではエネルギーを分散させず、矯正歯科1つに絞って、矯正を専門とする歯科医、診療スタッフ(歯科衛生士・受付兼アドバイザー)共々、知識、スキルの向上につとめ、診療システムの改良・改善を日々行い、診療に臨んでおります。
◆診療を続ける限り、日々学び、そして、考え続けなければなりません。
学びには、ここで終わりというゴールなどというものは存在しませんので・・・
矯正治療のタイミングは2期に分けられます。
◆1期治療(1期矯正/お子さんの矯正)
:乳歯と永久歯の混ざった成長期(混合歯列期)の矯正治療
◆2期治療(2期矯正/中高生以降~成人の矯正)
:永久歯が生え揃った時期(永久歯列期)の矯正治療
▶1期治療(1期矯正/お子さんの矯正)は、歯の生え変わり・あごの成長が盛んな時期の治療です。歯並びを拡大しやすい、あごの成長のコントロールができる、歯の動きが速いなど、多くのメリットがあります。また、幼い頃から自分の歯に関心を持つきっかけとなり、お口のケアをしっかり行う習慣を身につける絶好の機会です。
▶症状が軽い方であれば、1年程度で歯並びがキレイになる方もいらっしゃいます。ただし、症状が重い方は、3年以上かかる方もいらっしゃり、1期治療ではすべての問題を解消できずに、2期治療(2期矯正)が必要となる方もいらっしゃいます(※1)。
▶初診で来院された場合、まずその時点で1期治療を行うメリットが高いかの判断から入ります。
メリットが高い場合は、早めの矯正治療をオススメします。メリットが低い場合や治療の効果が限定的であれば、詳しく症状をお伝えして、1期治療を開始するのか、または開始を遅らせるのか、それとも2期治療まで待つのかを判断し、親御さんやお子さんのお気持ちをうかがいながら決定します(※2)。
(※1)仮に2期治療が必要となったとしても、1期治療で可能な限り問題を解消することで、重度の症状を中程度に、中程度の症状を軽度にし、後に行う2期治療が短く済んだり、抜歯治療を避けることができる場合があります。決して1期治療が無駄になる訳ではなく、たくさんのメリットが生まれます。(そのようなメリットがないと判断した場合、1期治療はお勧めしません)
(※2)1期治療を開始するか否か、開始するとしたらどのような治療法をとるかは、矯正治療を専門とする歯科医師の間でも判断が分かれます。歯の生え変わりやあごの成長という、アゴの骨や歯列が劇的に変化している中で、ときに治療方針の軌道修正を加えながら治療を進めなければならないため、簡単な治療とはいえません。ある意味、2期治療は1期治療より難しい舵取りが必要な矯正治療といえます。
◆矯正治療はお子さんだけの歯科治療と勘違いされている方がおられますが、矯正治療は何歳になっても可能です。
◆目立つ矯正装置に抵抗感が強い方が多いですが、最近では、「目立たない矯正」と称される矯正治療法(マウスピース型矯正や舌側矯正)もあり、周りの人の目を気にせずに治療を進められる時代となりました。
当院でも男女問わず、20~50代を中心に大人の方が審美性の優れた「目立たない矯正」を受けられております。ちなみに、60歳代の方でも矯正を受けられた方がいらっしゃいます。
◆年齢が若ければ若いほど、歯ぐきのコンディションが良く、歯を支えている骨(歯槽骨)を大きく作り変えることが可能なので、歯の移動可能範囲が広く、理想的な歯並び・かみ合わせを手に入れるには有利なのは確かです。しかしながら、単純に年齢だけで歯並びの矯正をあきらめないでください。できるだけ良い歯並び、バランスのとれたかみ合わせを手に入れることは、歯の寿命だけではなく、全身の健康にもよい影響をもたらします。
◆歯並び・かみ合わせが気になるようでしたら、まずはお早めにご相談ください。
◆そのような方には、マウスピース型矯正や舌側矯正がございます。
◆当院でも、マウスピース型矯正「インビザライン(薬機法対象外)」に対応しております。使用するマウスピース(アライナー)は透明に近く、目立ちにくいです。
◆ただし、歯の表面に何も付けないわけではありません。矯正装置には、一長一短がありますので詳しくは下記のサイトをご覧ください。
◆矯正料金の内訳は、 検査診断料、基本料、装置料、そして、通院ごとにかかる処置料(あるいは観察料)です。
◆分割支払いもお受けしております。月々30,000円から分割支払い(金利なし/処置料は別途受付でお支払いいただきます)が可能です。
◆もう少し月々の支払いを抑えたい方には、デンタルローン(金利あり)もご用意しており、月々1万円台の分割支払いが可能となります。ご希望の方は、受付・治療アドバイザーへお気軽にお声をかけてください。
◆装置調整のたびに2~3日、噛みしめたときに、痛み・違和感があるのが一般的ですが、年齢が低いほど、痛み・違和感が少なく、小学生ですと痛み・違和感を訴えない場合もあります。一方、大人の方の場合はお子さんより痛み・違和感が強いことが多く、1週間程度、噛みしめたときの違和感が残るという方も中にはいらっしゃいます。ただし、治療が進むにつれて、痛み・違和感は減少していき、治療後半は症状がほとんど出ない方がほとんどです。(痛み・違和感は個人差が大きいです)
◆装置が、頬の内側や舌に触れて、一時的に違和感や痛みを訴える方もおりますが、通常は慣れます。慣れない場合は、特殊な処置を加えて違和感を軽減させたりもします。
◆「矯正装置って、色がつくんですよね
…黄ばんで(黄色くなって)汚い色になるんですよね?」
といわれる方が多いですが・・・
いいえ、そうではありません!
矯正器具自体の色は変わりません。
◆唇側矯正(表側からの矯正)の場合、ブラケットというボタンにワイヤーをくくり付けて、ワイヤーの力(弾性力)やバネの力などで歯を移動させます。その際、ワイヤーをくくりつける(固定する)方法が、あり、それは次の3種です。
(A)ゴムで固定
(B)細い金属線で固定
(C)クリップで固定
『色が変わる、黄ばむ』というのは、(A)ゴムで固定の場合です。
特に、食事を繰り返していくうちに色が汚くなったり、特にカレーを食べると「まっ黄色」になり、いくら歯磨きしても色は落ちません。プラスチック製ブラケットも経年劣化して黄色みがかってくることがあります。
◆ちなみに当院では、2期治療(中高生以降、成人の矯正)の場合は、(C)クリップで固定を採用しており、1期治療(小学生の矯正)は(B )細い金属線で固定を採用しております
ただし、歯のスキマを閉じる際、取り外しできないゴムを使用することがあります。
その時は、そのゴムは変色することがほとんどです。そのため、気にされる方は、カレーなど着色しやすい食べ物は控えたり、当院へいらっしゃる前に食べていただいたりしております。(ゴムは毎回処置の際、新しいものへ交換しておりますので)
◆できれだけ歯は抜かずに矯正治療をしたい、というのが多くの方々のお気持ちだと思います。
◆我々矯正歯科医も、できるだけ抜歯をしない方向で矯正治療を行うことをまず初めに考えます。
◆当院では患者さんのご希望をしっかりお聞きし、一人ひとりにとって、より良い治療目標や治療法をご提示しております。
ただし、抜歯しない治療が常に最善の治療であるとは限りません。そのため、どうしても抜歯治療を選択しなければならない症状の方には、抜歯を含んだ治療計画をご提示いたします。
◆幸いなことに最近では、治療法や材料の目覚ましい進化により、抜歯なしで矯正治療が可能なケースも増えてきてはいます。
◆しかし、生えている歯を抜歯しなくて済む場合でも、埋まっている親知らず(第3大臼歯、智歯)の抜歯が必要、あるいは望ましいことが多々あります。
◆矯正装置が歯に装着されると、できるだけ硬いもの(せんべい等の硬いお菓子、ナッツ類)や装置にからみやすいもの(キャラメル、ガム等)は避けていただいております。装置の種類によっては、ガムや餅は大丈夫な場合があります。
◆なお、アメやキャラメルなど、お口の中に甘味料が長時間留まるお菓子は、虫歯予防の観点から避けていただくことをお願いしております。また、炭酸飲料やスポーツドリンクは、虫歯や酸蝕症(※)の原因となりやすいので、特に注意が必要です。
◆虫歯や酸蝕症の予防に関しては、治療開始の前後に専門スタッフ(治療コーディネーターや歯科衛生士)から詳しくご説明し、さらに治療中は歯科衛生士によるお口のケアも並行して行ってまいりますので、ご安心ください。
(※)酸蝕症(さんしょくしょう)=酸性度(酸の強さ)の高い食べ物や飲み物によって歯が溶けること。
◆当院に通院される方には、患者さんに合わせて予防歯科のキモ、ノウハウをお伝えしております。